暦は芒種、稲など実に籾のように尖った部分のある穀物を植えるに適した時期と言う意味だそうです。ちょうど枚方でも多くの水田がすでに田植えを終えていました。
私たちグリーンケアの有志メンバーも杉五兵衛さんで行われた田植え体験に参加いたしました。植える間隔をそろえるために目印のついた紐を両側から張ってもらい、その目印に合わせて皆、息を合わせて植えていきます。子供たちも杉五兵衛のお兄さんたちの掛け声に合わせて頑張って植えていきました。縦の線をまっすぐ揃えるのはなかなか難しいですが、植え終わった後お兄さんたちがみんな合格と太鼓判を押してくれました。
また植えている途中に様々な生き物が目の前に現れ、親子連れのお父さんは子供にいろんな説明をしていました。中には「あめんぼが水面に行くのはなぜか」「たくさんの毛が生えているので、表面張力があるからだ」などと、さながら理科の授業のような会話も聞かれました。
苗を植えようとしている手元にちょろちょろと泳ぎ回る緑色の生き物、お兄さんたちによると、これはホウネンエビという淡水のエビの一種で、この豊年海老が多く見られると、その年の稲の収穫は豊作になると言われているそうです。これも無農薬ならでは見られること。参考までに埼玉県幸手市のホームページに掲載されている画像をいただいてご覧いただきます。大変可愛くひょうきんな風貌です。植え終わった頃には田んぼの中をドジョウのように這っている子供もおり歓声でいっぱいでした。
土に触れ、植物を育て、皆で共同で作業することに、私たちの祖先からの尊い営みがあるように感じられました。有意義な一日をありがとうございました。季節の花、菖蒲、紫陽花も彩りを添えていました。
グリーン・ケア活動日誌(by森岡)田植え